澤田正太郎は絵の題材として横浜を愛し、定期乗車券を買ってまで田端から横浜に通い多くの絵を描きました。特に港や山手、根岸の絵が多く残っています。正太郎の絵を気に入り懇意にしていたレストラン勝烈庵店主が横浜山手に店を出したいと正太郎に相談したところ、場所や建物などを店主に進言したそうです。その店は「山手十番館」として今も続いています。
『横浜山下公園前 21×13.5㎝ 1971年 水彩』 展示中
『横浜 街角 水彩』
『横浜根岸の丘 52×94cm 1965年 油彩』 展示中
30代,40代のころは遊園地やサーカスをよく描いていました。この時代は多くのサーカス一座が東京の郊外などでテントを張り公演していました。遊園地は後楽園や今は亡き八津遊園などに通って水彩でスケッチをしていました。
『サーカステント 60.6×45,5㎝ 1956年 油彩』 展示中
『回転飛行 18×14㎝ 1968年 油彩』 展示中
『サーカステント 41×76cm 1955年頃 水彩』
工事現場の絵も多く描いています。ビルや橋の構造に興味があり、また当時現場に貼られた幕のしわなどにも興味があったようです。
『工場の絵 1963年頃 水彩』
『ベイブリッジ 27.5×74』 展示中
『工事現場 80×41㎝ 1960年頃 水彩』 展示中
日本中あちこちで風景を描いています。風景に人は出てきませんが、人のぬくもりが感じられる温かな絵が多くあります。
『越後湯沢 89.4×145.5㎝ 1977年 油彩』 展示中
『神戸 水色の家 60x30㎝ 1983年 油彩』 展示中
『金沢 赤レンガ 13.5×18.5㎝ 水彩』 展示中
『小樽の屋根 72.7×116.7㎝ 1972年 水彩』